かよわい人でも使える護身術―わずかなチカラとちょっとしたコツで対抗できる

かよわい人でも使える護身術―わずかなチカラとちょっとしたコツで対抗できる の詳細

本書で紹介されている方法の多くは、格闘技未経験者でもできるようです。練習は必要ですが、できます、使えます。たいして力も必要ないようです。ただ、実技動作の解説に関しては個人の認知力に差があります。すぐにできる人、なかなかできない人、といった差は普通に出てきます。首を絞められて逃げるには、本書のように、締め方を知っておく必要があります。離脱するために、攻撃方法を知っておく、という配慮は、すばらしいといえます。「締め方を知る必要はない」、という意見は間違いであり、危険な発想です。実際に試してみれば、締め方を知らない場合、離脱に失敗するでしょう。失敗の原因は、首が閉まる方向に逃げようとするからです。「攻撃側の手の内を知って防衛、離脱する」という武術常識を前提にした良書です。